ビジネスおネエの長谷川君
「ぬか漬け、駄目な人っていますよね」
大分酔いが冷めてきたらしきやっさんが言う。
「あー、確かにね。酸っぱいし……俺は好きだけど」
「俺は、無理だったんス。どこのばばあのエキスが入ってるか分かんないじゃないですか」
仮にも食べ物を扱う仕事を生業にしているやっさんなのに、そんなことを言うのか……と意外な気がして。
やっさんは鼻息荒く続ける。
「だって、家庭によって味が違うとか言うじゃないっスか、手から何のエキス出してんだよ、っつー……」
「今は、平気なんだ?」
「ぬか漬けと同じく、よその母親が握ったおにぎりも同じ理由で苦手だったんスけど……。
彼女に怒られて、なくなりました。
そんな考え方するやつの作ったご飯なんて、きっと心が無くて美味しくない、とかなんとか言われて」
大分酔いが冷めてきたらしきやっさんが言う。
「あー、確かにね。酸っぱいし……俺は好きだけど」
「俺は、無理だったんス。どこのばばあのエキスが入ってるか分かんないじゃないですか」
仮にも食べ物を扱う仕事を生業にしているやっさんなのに、そんなことを言うのか……と意外な気がして。
やっさんは鼻息荒く続ける。
「だって、家庭によって味が違うとか言うじゃないっスか、手から何のエキス出してんだよ、っつー……」
「今は、平気なんだ?」
「ぬか漬けと同じく、よその母親が握ったおにぎりも同じ理由で苦手だったんスけど……。
彼女に怒られて、なくなりました。
そんな考え方するやつの作ったご飯なんて、きっと心が無くて美味しくない、とかなんとか言われて」