ビジネスおネエの長谷川君
ぶうぅん、と音を立てて、パールピンク色の軽自動車が去っていく。
やっさんの彼女は、やっさんにぷりぷりと怒りながら、俺に礼儀正しくお礼を言いながら、居酒屋の近くのコンビニで俺達を拾ってくれて。
俺はいいと言っているのに、今、アパートまで送ってくれたところ。
やっさんの彼女の車は、こじんまりとして居心地が良かった。
若いんだし、もっとぬいぐるみずらーーーっと、とか、
パールやら何やらジャラジャラと、とか、
プリクラでバックミラー半分見えねぇ!とかかと思いきや、とっても、シンプルで。
居心地良すぎて、半分寝かけてしまった俺。