ビジネスおネエの長谷川君
久々に再会したゆりあは、びっくりする位変わっていて。……いい方に、でよかった。


濃すぎたメイクは程よくナチュラル系にシフトチェンジしていて、元々の美人が、際立っていた。


そして……たった2歳上のはずなのに、妙な色気が漂っていた。


今となってはその理由は明らかなのだけど、再会した当時は面食らってしまった。



「久し振りー!!今何やってるの?」


その笑顔に、俺は急に学生に戻ったような気分になった。


「久し振りー!!今?おネエよっ!」


ちょっとふざけてみた。酔っ払っていたし。


案の定、ゆりあは、爆笑した。


「天職!いいわそれ!相変わらずイケメンだもんね」


俺はその当時、会社を辞めてしまって、しばらくフリー状態で。


就職活動真っ最中だった為、スーツ姿。
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