ビジネスおネエの長谷川君
目指すは、塩澤書店。


藤浦さんが働いている場所。


周りがとっぷりと暮れているせいか、頬に当たる風がキンと冷たいせいなのか……


遠くに見えてきたその店は妙に暖かく、幸せそうな光に包まれて見える。


一般的な書物は勿論、結構マイナーな分野も取り扱っていたり、昔の文房具を置いていた流れからか雑貨まで取り扱うスペースがあったりで、結構規模が大きくて、いつも色んな年齢層のお客さんがいる。


変に緊張しながら入店。


別にこれから犯罪を犯す訳でもないのに、多分今の俺、相当挙動不審。
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