クールな彼の溺愛注意報




みゆきはいつも、事前に呼び出されたときは場所を教えてくれる。


っていうか、教えるようあたしが頼んでるんだけど。



つまりみゆきが告白される場面は、高確率であたしもそばから見守っているわけだ。



友だちには過保護だとあきられるけど、

こうでもしなくちゃ、危険な目に遭う大事な親友を守れない。




「まだ無事でありますように……!」




ホームルームがはじまる時間だから、廊下も静かだ。


屋上に続く階段をかけあがり、そのまま重いドアを力任せに開いた。



そこにはみゆきと、3日前みゆきに告白した男の子と、



金髪で長身の、先輩らしき男の人がいた。



 
< 101 / 371 >

この作品をシェア

pagetop