クールな彼の溺愛注意報
みゆきはいつも、事前に呼び出されたときは場所を教えてくれる。
っていうか、教えるようあたしが頼んでるんだけど。
つまりみゆきが告白される場面は、高確率であたしもそばから見守っているわけだ。
友だちには過保護だとあきられるけど、
こうでもしなくちゃ、危険な目に遭う大事な親友を守れない。
「まだ無事でありますように……!」
ホームルームがはじまる時間だから、廊下も静かだ。
屋上に続く階段をかけあがり、そのまま重いドアを力任せに開いた。
そこにはみゆきと、3日前みゆきに告白した男の子と、
金髪で長身の、先輩らしき男の人がいた。