クールな彼の溺愛注意報
「へえ~。羽山さん、将来いい奥さんになりそうだね」
オムライスからあたしに視線を上げて、さわやかな笑顔で言い放った柊木くん。
すると二宮くんが、無言で柊木くんの金髪をはらうように殴った。
突然でびっくりしたけど、あまり力は入れてなかったようで、
柊木くんは笑って「なんで殴るの」と頭をさする。
ダイニングテーブルにイスは2脚しか出していないので、今日はリビングだ。
3人で手をあわせ、さっそくオムライスにスプーンを入れた。
できばえはいい。
味もちゃんとととのってるはず。
おいしくできてるはずだけど、やっぱり人に食べてもらうときは、少し緊張するな。
あたしはちょっとどきどきして、ふたりを見た。