クールな彼の溺愛注意報
「うまっ! 羽山さん、すごいね。高校生でここまで料理うまいとか」
「ありがとう。まあ、親が忙しくて小さい頃からつくってたからね」
自分のつくった料理を褒めてもらえると、すごくうれしい。
二宮くんもいつもおいしいって言ってくれるから、料理をつくるのがもっと楽しくなったし。
柊木くんはとなりの二宮くんに目をやって、にやっと笑った。
「うらやまし。葵衣、毎日こんな料理つくってもらってるんだ?」
「…………」
笑顔の柊木くんをうっとうしそうに見る二宮くん。
なんだか、柊木くんの前ではツン全開って感じだ。
オムライスを食べながら、あたしはふとあることに気がついた。
「二宮くんと柊木くんって……身長、何センチあるの?」