クールな彼の溺愛注意報




「へー……えええっ!?」




聞き流す程度にうなずきかけて、その内容にあせった。



べ、べつに気にすることじゃないけど!

キスなんかするわけないし!


わかってるけど……そんなこと言われたら動揺するじゃん!



あたしは赤くなった気がする顔を少し隠し、ちらりと二宮くんの反応を盗み見てみた。


けれど、二宮くんは平然とオムライスを食べていて。



あ……。

やっぱり気にしないよね。


恋人どうしじゃなくて、ただの同居人だもんね。うん。



そう納得して、あたしも意識なんかしちゃだめだ、と胸をなでたとき。




「……痛い痛いっ! 葵衣、さっきから痛いって!
どんだけ強い力でつねってんだよ!」




柊木くんが耐え切れないというように、二宮くんに訴えかけた。



 
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