クールな彼の溺愛注意報
「ご、ごめんっ!」
わあああ! あたしのばか!
意識しないって決めたところなのに!
ぱっと手を離してあやまると、二宮くんも「……いや」と顔をそらした。
ぎこちない空気に、柊木くんは肩をすくめて笑った。
「若いねー、ふたりとも」
「……食い終わったならさっさと帰れ」
「はいはい。そろそろ邪魔者は退散するよ」
二宮くんのツン発言も気にとめず、「ごちそうさま」とおさらをキッチンに運んでくれる柊木くん。
「あ、わざわざありがとう!」
「こちらこそごちそうになったし。今度お礼するね」
そんなのいいのに。
柊木くんって礼儀正しい人だな~。