クールな彼の溺愛注意報
この天然さが男の子の心をどんどん奪っていくんだ。
無自覚に奪いすぎるのがたまにきずだけど、さすがあたしの天使!
あたしはひとりで腕を組み、みゆきのかわいさにうんうんとうなずいた。
そのとなりで、みゆきは「柊木くんかっこいいよ~っ」と頬を両手で覆っていて。
こんなみゆきを見るのは、はじめてだ。
少なくとも、中学のときは恋なんてしてなかったはずだし。
恋すると女の子はかわいくなる、って言うけど、
これ以上かわいくなったら天使をこえて女神になってしまう。
本気でそんなことを考えていると、みゆきがふとあたしを見た。
「そういえば……紫乃ちゃん、二宮くんと話したことあったんだね?」
「え、あ、う、うん。まあね! っていうか、そろそろ教室もどろっか!」
「そうだねっ。紫乃ちゃん、ついてきてくれてありがとう!」