クールな彼の溺愛注意報




この天然さが男の子の心をどんどん奪っていくんだ。


無自覚に奪いすぎるのがたまにきずだけど、さすがあたしの天使!



あたしはひとりで腕を組み、みゆきのかわいさにうんうんとうなずいた。


そのとなりで、みゆきは「柊木くんかっこいいよ~っ」と頬を両手で覆っていて。



こんなみゆきを見るのは、はじめてだ。

少なくとも、中学のときは恋なんてしてなかったはずだし。



恋すると女の子はかわいくなる、って言うけど、

これ以上かわいくなったら天使をこえて女神になってしまう。



本気でそんなことを考えていると、みゆきがふとあたしを見た。




「そういえば……紫乃ちゃん、二宮くんと話したことあったんだね?」


「え、あ、う、うん。まあね! っていうか、そろそろ教室もどろっか!」


「そうだねっ。紫乃ちゃん、ついてきてくれてありがとう!」



 
< 134 / 371 >

この作品をシェア

pagetop