クールな彼の溺愛注意報
あたしを見つけたみゆきは、かわいらしい笑顔で駆け寄ってきた。
みゆきにはすでに、同居のことを話してある。
おどろいていたけど、わくわくした顔で『楽しそう!』なんて言っていた。
まあ、楽しいっていうか、充実してるのは本当だよね。
同居生活が終わってまたひとりにもどったら、すごく寂しくなるな……。
「あ、そうだ。今日、柊木くんがうちに遊びにくるんだって。みゆきも来ない?」
「えっ! 柊木くんが!?」
名前を出したとたん、みゆきはわかりやすく赤くなった。
ああもう、かわいいなぁ。
この天使なら柊木くんだってすぐに落ちちゃうと思うんだけど。
みゆきはぐいぐいいけるタイプじゃないから、連絡先を交換したのもつい2日前のこと。
だったらいっしょにご飯を食べてもっとお近づきに……
と、思ったんだけど。