クールな彼の溺愛注意報
あ、そうなんだ。
なかなか積極的にいけてないみたいだったから、ちょっとほっとした。
「柊木くんは……その、みゆきのことどう思ってるの?
あ、もちろんみゆき本人に言ったりはしないから」
でしゃばりすぎた質問だとは思ったけど、聞いておきたくて。
遠慮ぎみに問いかけると、柊木くんは「あ~……」とはじめて言いよどんだ。
「かわいいとは思ってるよ。けなげだし、いじりがいがあるし」
「みゆきのこといじめてるの!?」
「いやいや、傷つけるようなことはしてないから大丈夫。でもな~……」
あたしをなだめた柊木くんが、視線をさまよわせて、悩むようにこちらを見下ろした。
「小川さんって……身長何センチ?」
「148センチだけど……」
「うん、そっか。身長差が34センチのカップルってなかなかだと思うよ」