クールな彼の溺愛注意報




つまり、柊木くんがみゆきのことを受け入れようか悩んでるのは……

みゆきの身長が低いせい?




「そ、そっか……」




あたしはちょっとだけうつむいて、小さくつぶやいた。


そんなあたしを、きょとんと不思議そうに見る柊木くん。




「あれ? 羽山さんなら、外見で決めるなって言うかと思ったのに」


「だって……恋の相手は、他人じゃどうにもできない問題でしょ。
大事な親友のためとはいえ、柊木くんの恋愛をしばるわけにはいかないし」


「まあ、そうだね」




でも、みゆきには牛乳を毎日飲むことをおすすめしておいたほうがいいかもしれない。



だってみゆきの恋を叶えるためには、


まずは身長を伸ばすか、

それとも身長差なんてどうでもよくなっちゃうくらいに、柊木くんを夢中にさせるかしかないってことだし……!



あれこれと思案するあたしのとなりで、柊木くんはふっと軽く笑った。



 
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