クールな彼の溺愛注意報
甘い響きをもった言葉に、
あたしは自分の顔がかあっと赤くなったのを自覚した。
真正面から真剣な瞳にとらえられて、体温が上昇していく。
告白されるのは、はじめてじゃないのに。
どうしてあたしは、二宮くんの言葉にこんなにてんぱってるんだろう。
『ずっと……好き、だった』
“ずっと”って、いつから?
中学のときからとかじゃないの?
高校でも中学でもなく、もっと前からあたしのことを?
いつどこで、どうしてあたしを好きになったの……?
疑問は頭の中にあふれるばかりで、声になってくれない。
気恥ずかしくて目をそらしたくなったけど、二宮くんの瞳からは逃れられなかった。
手をつかむ力が少し強くなって、またどきっと心臓が跳ねる。
「この前。一度だけ好きになった女がいるって言ったの、あれ羽山のことだから」
「……っ」
「すぐに答え出してほしいわけじゃないけど……俺のこと、ちょっとでいいから意識してほしい」