クールな彼の溺愛注意報

・はらはら波乱の嵐


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次の日の朝。

いつものようにお弁当と朝食を同時進行でつくっていると、二宮くんがリビングに入ってきた。



がちゃっとドアが開く音を聞いただけで、あばれ出す心臓。




「お……おはよっ」


「……おはよ」




キッチンから顔を出してあいさつすると、二宮くんは顔をあげた。


当然のように、視線がばちっと絡まる。



反射的に昨日の告白を思い出し、頬に熱が集中するのがわかった。



それに気づかれないようにすぐにキッチンにかくれて、作業を再開した。



わあああ、やっぱり顔みれない……!


二宮くんは平然としてたのかな。

ちゃんと顔みれてないからわからないけど……。




『俺のこと、ちょっとでいいから意識してほしい』




ちょっとどころか、すっごく意識しちゃってるんですが……!!



 
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