クールな彼の溺愛注意報
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夕食は4人で談笑をまじえながら楽しく終えた。
と言っても、二宮くんは話に興味なさげで、ときどきふられるとうなずく程度だったけれど。
あたしはというと、お母さんたちと会話しつつ、
二宮くん食べ方きれいだな~とか、さすが王子さまイケメンだな~とか、そんなことばっかり考えていた。
いま考えると、けっこう気持ち悪いかもしれない。
でも、同じ学年とはいえ、クラスもちがうし接点もないし、こんなに近くで見るのははじめてだったんだもん。
ミーハーなつもりはないけど、興味がないわけじゃなかったから。
二宮くんは中性的な顔立ちで、やっぱりどこから見てもかっこよかった。
そしてなにを考えているのかさっぱりわからないくらい、表情をくずさない男の子だった。