クールな彼の溺愛注意報

 ・

 +

 ・

 *





夕食は4人で談笑をまじえながら楽しく終えた。


と言っても、二宮くんは話に興味なさげで、ときどきふられるとうなずく程度だったけれど。



あたしはというと、お母さんたちと会話しつつ、

二宮くん食べ方きれいだな~とか、さすが王子さまイケメンだな~とか、そんなことばっかり考えていた。



いま考えると、けっこう気持ち悪いかもしれない。



でも、同じ学年とはいえ、クラスもちがうし接点もないし、こんなに近くで見るのははじめてだったんだもん。


ミーハーなつもりはないけど、興味がないわけじゃなかったから。



二宮くんは中性的な顔立ちで、やっぱりどこから見てもかっこよかった。


そしてなにを考えているのかさっぱりわからないくらい、表情をくずさない男の子だった。



 
< 25 / 371 >

この作品をシェア

pagetop