クールな彼の溺愛注意報

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「服とか生活用品は、バイクで送ってやるから明日取りに行け。
今夜はみゆきの……は、小さいか。俺のジャージ貸してやるから」


「はあい……。ありがとう」




急きょお泊まりすることになって、まだしっかり頭がついてきていないあたし。


リビングからの拓海くんの声になま返事をして、廊下を歩いていく。



それにしても……

急すぎるお願いにもかかわらず、小川家の両親もよく承諾してくれたなぁ。



こんなことになるなんて、今朝は想像もしてなかったよ……。




「紫乃ちゃん! いっしょにベッドで寝ようねっ」




家具が淡いピンクで統一され、いたるところにぬいぐるみがかざってあるかわいらしい部屋。


みゆきがベッドをぽんぽんしながら、満面の笑みで言った。



な……っ、なんて天使なの!

錯乱した心が一瞬でいやされるよ!



あたしは荷物を部屋のすみに置いて、思わず天使すぎる親友を抱きしめた。



 
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