クールな彼の溺愛注意報
やっぱりツンデレみたい。
冷たくて近寄りがたいイメージだったけど……でも、いい人だってことはわかった。
不安ばかりだったけれど、案外うまくやっていけるかもしれない。
心が晴れる思いのあたしは、いまだに二宮くんの腕をつかんだままだったことに気づいた。
「あっ、ごめん!」
はっとして、あわてて手を放す。
二宮くんは女嫌い……なんだよね?
極度の、ってほどでもなさそうだけど、いきなり触るのは無遠慮すぎたよね。
気をつけないと。
「そういえば、手伝うって言ってくれたけど……二宮くん、家事できないんじゃ?」
「は? 最低限のことくらいはできるよ」
「え? お母さんが、二宮くんは家事できないって……」
「…………」