いつも恋して・・・

「スイマセン・・・悲しい映画を見ていたので・・・（；＿：）」


梨佳子はとっさに思いついた。


言い訳にしてはあまりにもお粗末だとは思いつつ本当の理由を言える訳もなく嘘をついた。


「本当たのむよ～っっ＃」


梨佳子の頭をコツンと叩いて廉はネクタイを緩めながら部屋の置くに上がっていった。


「何回電話したと思ってんの（＞＿＜；）」


「スミマセン・・・ベッドの部屋で見ていたので・・・」


「もー（－０－＃）携帯くらいそばに置いててよ！！」


廉はソファーにドカッと座った。


大急ぎで走ってきたせいで廉の顔は少し汗ばんでる・・・


「そんなに泣くほどの映画があるの？！」


「・・・・。」


「電話も聞こえないくらい泣くような映画なんか見るなよ！！」


「・・・・（；＿：）」


梨佳子はコクリとうなずいた。


「明日から急な出張を頼まれたから今日は一緒に食事でもしようと思って何度も電話したのに・・・。」


「ごめんなさい・・・。」


梨佳子は自分がいなくなる為に社長が用意した４日間だと思ったら廉の出張と聞いただけで、また涙が出てきた。


「・・・今から何か作ります！！」


「涙ぐんだ声をごまかすように廉とは反対の方向を向いて言った。


「まだ泣いてんの？！」


「いえっ（＞０＜；）」


梨佳子はキッチンに立って廉に背中を向けた・・・


「やっぱり泣いてる・・・」


廉は、おもむろにソファーから立ち上がって梨佳子の後ろに立った。


「・・・・。」