いつも恋して・・・
梨佳子の胸の中は今にも壊れてしまいそうなくらい、いっぱいいっぱいで・・・・


今はそっとしておいて欲しいのに、


廉はいつもと変わらずやさしくしてくれる。


そんな優しさが今日の梨佳子にはたまらなく辛い(TOT;)」



梨佳子は後ろに立つ廉に飛びつくように抱きついて力いっぱい顔を押し付けて声を殺すように泣いた。


「グッ・・・(∋_∈;)」


背中に回した手で廉のシャツを握り締めて必死で声をこらえても時々もれてしまう・・・


止めようにも止まらない涙が後から後からどんどん溢れ出てくる・・・


『廉さんが変に思う・・・』


頭の中はすでに静止状態なのに・・・涙は梨佳子の意思には従ってはくれない(;_:)」



「そんなに悲しかったの?」


廉は梨佳子の腕を解いて体を引き離して顔を覗き込んだ=3


梨佳子は絶対に見られてはいけない・・・と廉にしがみついて離れなかった。


「そんなに思い出してまで泣くような映画なら1人で見なきゃいいのに・・・(>3<;)」


「ごはん・・・落ち着いてからでいいよ(^-^)」


「あっちで座ったら?」


廉は梨佳子を抱いたまま歩こうとした。」


「歩きにくいよ・・・(¬0¬;)」


梨佳子は廉に言われても離れようとはしなかった。


「分かった!!泣いている顔を見られたくないんだ=3」


梨佳子は何度かうなずいた。


「もう~明日から出張なのに・・・こんなんじゃ心配で置いてけないよ(>0<;)」


「また一緒に行く?」



梨佳子は全身に電気が走ったようだった。


廉の何気ない一言でも今の梨佳子には、有り得ないほどこたえる言葉だった。




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