いつも恋して・・・
『もし、今社長から言われたことをすべて話して一緒にいたいと泣いてすがったら・・・』


抱きしめられる廉の温かい胸の中で何度となく思った。


『就任式が終わった後、ここに来て空っぽの部屋を見たら廉さんどうするんだろう・・・』


梨佳子は自分の取るべき行動は何が一番正しいのか分からなかった。



少し経って・・・


「ご飯作りますね(-_-;)」


梨佳子はスックと立ってキッチンに向かった。


「もう見るなよ=3シャツがグシャグシャ(>0<;)」


廉は泣いていた梨佳子を笑った。


梨佳子は冷蔵庫にある材料で何品もの料理を作った。


『最後の晩餐みたい・・・』


自分がいる事で廉のこれからが変わってしまうなら・・・


付き合い始めた時から分かっていた事・・・


最後の晩餐のテーブルを『今日の事を忘れないで・・・』


とばかりに料理で埋め尽くした。



「スミマセン・・・お待たせしました。」


梨佳子は目を腫らしながらも、最後の食事の為に力を振り絞って笑顔を作って見せた。


「お前、こんな夜中に作り過ぎだろ=3」


「だって明日から会えないでしょ~(>3<;)」


梨佳子は廉に悟られないように必死で平然を装う。



「それにしても・・・」


「明日マジで一緒に行かない?!」


作り過ぎと言いながら廉はお腹が空いていたのかまあまあな量を食べた=3


「行く?(^-^)」


「明日面接なんで・・・」


梨佳子はどうでもいい理由を話した。





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