いつも恋して・・・
「・・・うん、明日帰る・・・」


梨佳子は一言だけ言って電話を切った。


多分両親を、今までで一番心配させてしまうのだろうと思ったら気が重かった・・・。


ただ今は両親の事よりも、自分がいなくなった後の廉の方が気がかりだった(;_:)


『寂しがりやだから・・・』


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♪~♪~


「留守番電話サービス・・・」


「ッチ# 本当に電源を切ってる!!」


我慢ができなくなって梨佳子に電話を入れたものの、梨佳子の携帯電話の電源は切られていた。


「ムカつく=3 もう~絶対に電話してやらない(>0<#)!!!」


廉は怒って携帯電話をベッドに投げつけた=3




朝一で梨佳子は実家に向かった。


電車の中で海外へ行く理由を色々と考えてみる。


『どんな理由を言ったところで不自然・・・語学留学って言い通すしかないよな・・・この歳で語学留学ってのも・・・』


梨佳子は結局親が納得できそうな言い訳も思いつかないまま実家に到着した。


「ただいま~」


「お帰り~(^-^)」


出迎えてくれたのは母親。


橋本さんの一件以来実家の空気はまだ少し重い・・・


「今日は泊まっていくんでしょ~」


梨佳子は母親の言葉に少し戸惑いながら・・・


「うん。」


2年間離れるのだから・・・一泊して父と母の説教を散々聞こう!!


「お父さんは?」


「朝出かけたけど・・・夕方には帰ってくるんじゃない?!」





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