いつも恋して・・・
「昨日は上手くいったみたいですね~」



「社長もお喜びでしたよ!」




梨佳子は廉に社長の言ってた事を話しながら褒められたのが自分の事のように嬉しくなっ



た。




「俺を誰だと思ってんの!?」




廉は照れながら自慢げに少し顎を上げた。




梨佳子はふと…今日は何故来てくれたんだろう…と聞きたくなった。




ただ偶然でもなく何時間も待っていてくれて…




そう考えると嬉しくて、つい有り得ない勘違いをしたくなっている自分に気がついた。



今の心地いい時間が終わってしまうのではないかと思うと怖くて口に出す自信はなかっ



た。



廉はゴルフコンペを境に仕事は段々増えていき、日に日に専務らしくなっていった。



梨佳子は秘書の仕事…



廉は専務の仕事。



と接触はあるものの1日に顔を合わせるのはせいぜい2、3回程度…



「今日の夕方の三方商事との会議だけど、専務と一緒に行ってくれるかな…」



梨佳子は課長の代理を頼まれた。



専務が外に出る時は男性秘書と出る事がほとんどなので、梨佳子は初めて付き添いになっ



た。




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