いつも恋して・・・
背の高い廉は、梨佳子を壁側に立たせて覆いかぶさるようにガードした。



電車が揺れるたびに廉の胸に顔が当たってしまって、離れようにも離れられず…



恥ずかしくてしょうがないので両手を廉との間に入れて境を作ってみた。



「大丈夫!?」




廉が頭の上で小さく言った。



「大丈夫です…」




梨佳子は少し上を向いて言おうとしたら、下を向いている廉の顔があまりに近過ぎて慌て



て下をむいた(@_@;)



廉は片方の腕を壁に、




もう片方を梨佳子の頭の後ろに回して揺れた時に壁にぶつからないようにしてくれてい



た。



梨佳子は廉が優しく抱き締めて自分をかばってくれている事が妙にこそばゆい気がして




「電車が混んだままならいいのに…」




下を向いて小さく呟いた。



何駅かが過ぎて周りにゆとりが出てきたのに廉は梨佳子に手を回したまま立っていた。




梨佳子は、



「もう大丈夫です。」



そう言った方がいいのかな(-д-;)



と思いつつ、もう少しこのままでいたかったので黙っていた。



「次の駅で降ります。」



梨佳子は上を向いて廉の顔を見て言った。



廉は回していた手を外してカバンを棚から下ろした。



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