いつも恋して・・・
第2章
打ち合わせは予定通りに終わり、


「あ~~~~お疲れ(´A`)}


廉が企画する大きなイベントの打ち合わせだったので、気を張っていた様子。


終わった途端やっといつもの顔に戻った気がした。


「あっ!!車を帰したんでした(>_<);」


「すみません!!今すぐタクシー拾って来ますから待っててくださいね!」


梨佳子は廉が車を帰したのを忘れていて、いつものように外に出たら迎えが待っているつもりだったので、慌てて大きい通りに走って行こうとしたら、


「ちょっと=3」


廉に腕を掴まれ引き止められた。


「急がないんだから一緒に行ったらいいよ!!」


「お腹すいたから、ご飯でも食べにいこうよ(^0^)」


廉はタクシーを止めて梨佳子を先に乗せ、


前にゴルフの帰りに2人で行った店の場所を運転手に言って目をつぶってしまった。


梨佳子は電車の中での事を思い出しながら、横で目を閉じている廉の顔を見つめていた。


「この人は、あんなことをして女はドキッ(≧Д≦)っとしていると分かってないんだろうなぁ・・・・( ̄0 ̄;)



そう思いながら、少しもたれたように眠っている廉が愛しく思えてきた・・・




お店に入っていつものように廉はさっさと注文をしワインを選んでいた。


廉は必ず食べたい物を頼むのに、梨佳子の食べている物を欲しがったので何度か食事に行くうちに半分で交換して食べるようになっていた。



無邪気に食べている廉の姿を見て、


歳の離れた自分と、この人が他人からはどう見えているのかすごく気になった。


廉が何の気なしにやっている行為に、いちいちハマッている自分が恥ずかしくなって少し我に返る。



秘書の女の子に言われていた言葉が今になって響いてきて、


『勘違い・・・』


気をつけよう・・・心に言い聞かせた。


帰りのタクシーも廉が拾って、また先に梨佳子を乗せ、


もっとスペースがあるはずなのに・・・・


腕が重なるくらいに廉は座ってきて梨佳子の住所を言ってまた目をつぶった。



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