いつも恋して・・・
「帰って来るかな・・・」


「もう会わないでくれ!・・・かな・・・」


廉は自信なさげに伊藤に言った。


待っていた時間の長さだけ悲観的にしか考えられなかった。


伊藤も1年待ち続けていた廉を見ていただけに、できたらいい報告である事を願う。


伊藤は今晩の廉の仕事をすべてキャンセルし梨佳子の父親の元に向かった。



廉は合格発表の連絡でも待つかのように・・・・


部屋の中をソワソワ(-0-;)ウロウロ歩き回っていた。


「あっ・・・!」


結局、部屋の中でジッと待つよりは・・・


と、そそくさと会社を出て予約した店に向かった=3



待ち合わせの時間が近づくにつれ廉は落ち着いていられなくなった。


「トイレに行こう・・・(-0-;)」


到着してから何度となくトイレに行っていた。



「失礼します。」


店員の声が障子越しに聞こえた。


廉は立って梨佳子の父親を迎えた。


「ご無沙汰しておりますm(_ _)m」


廉は深く頭を下げた。


「お元気でしたか?」


梨佳子の父親も頭を下げた。


「今日はお時間を頂いてスミマセン。」


「いえっとんでもないです(>0<;)」


廉は久しぶりの梨佳子の父親に緊張を隠せなかった。


「今日お話したかったのは・・・」


廉は大きく息を吸って・・・


「・・・・ハイッ」
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