いつも恋して・・・
「・・・・。」


「勝手にしろと言っただろう・・・」


「勝手にします・・・認めてくれとは言いません。ただ邪魔はしないでください=3」


「・・・・。」


「話はそれだけか・・・」


会長は向かい合って座っていたソファーから立ち上がり、


忙しいから・・・とでも言いたげに、


机の上の書類に目を通し始めた。


廉はもう一度父親の方に視線を残したまま部屋を後にした。



「帰ってきたか・・・」


廉が部屋を出た後、会長は椅子の背もたれにグウッともたれかかりちいさな声でつぶやいた。


自分が引き離した後、後悔の念でいっぱいだった所から解放されたような・・・


ホッとした気分になった。



廉は梨佳子の帰りを聞いてから心が躍る気分だった。


あと少しで待ちに待った梨佳子の姿を見る事ができる・・・


1年前と変わっていないだろうか・・・


気持ちは以前のまま・・・・


毎日毎日同じ事を考えながら指折り梨佳子の帰りを待った。



梨佳子を迎えに行く日の前日・・・


初めてのデートに行く少女のようにクローゼットの中から色んな服を体にあてて洋服を選んだ。



♪~♪~


「田畑です。」


伊藤から電話が入った。


「明日ですが・・・お車どうされますか?」


「車はいい(^-^)」


「そうですか(^-^)」
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