いつも恋して・・・
乾杯~(^O^)


「課が一緒の時はよく来たよね~(^_^)」


「30過ぎてからかな~あんまり飲みに行かなくなったね(´A`)」

「あっ!!未来の旦那の写真ないの?」



「…ないっ(〃_ _)σ∥」


「何で~(`o´)?見たかったのに…」


「あのさ~智美はお見合いで結婚するのってどう思う?」


梨佳子はダイレクトに聞いてみた。


「梨佳子~今頃そんな事言ってるの( ̄○ ̄;)」


「条件のいい人ならそれでいいじゃないの~」


「好きじゃないとか言いたい訳!?」


「私達何歳だと思ってるの?32歳よO(`ヘ´#)"O乗れるものには乗ってしまわなきゃ!これを逃したら終わりよ=3」


智美の意見はあっさり、梨佳子の思っていた通りだった。


『収入が安定してて、まあまあの容姿で優しくて、真面目で…』


乗るべきだよね…



いくら好きと言ってもらったとは言え、32歳と25歳の廉と…


真に受けてる場合じゃないとは百も承知…なんだけど(-.-;)


智美に言われた言葉が日増しに頭の中を占領していった。


梨佳子は定時に帰る日が何日か続き…


「お先です~」


『やる事がなさ過ぎてやる気までなくなってきたかも…』


梨佳子は会社を出てスグには電車に乗らず久しぶりに繁華街を歩いた。


入社して10年…


夕方の明るい時間に町中をこんなにゆっくり歩いた事がない事に気付いた。


『何してたんだろう…』

仕事以外何もしていなかったような気がして虚しさが込み上げてくる。


『専務の事が好き…付き合うとか結婚とかの対象にならないのは分かってる…ただ顔を見たら自分の気持ちを抑えられない…(;_;)』


『今ならまだ忘れられるかも…』


ずっと同じ事をグルグル頭の中でリピートしていた。



『会社辞めよう…専務から離れよう…』


32歳の梨佳子には苦い決断だった。


ただ仕事ができた梨佳子なとって、きっかけはともかく干されていくのが耐えられなかった。


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