ツンデレ君の虜。【完】
電車からおりると私達は学校に向かって歩き出した。



「そういえば今日は部活は?」



「今日は大会前だからないんだよ。」



そう答える岬に私はうなずく。



「じゃあ体調管理しっかりしなきゃね~」



私が言うと岬はハッと笑い





「じゃあ昨日、病気で休んだ奴は俺に近づくなよ?」




と憎まれ口をたたくため、私はイラッとする。




まぁそんな怒りもおさえ…




とりあえず本題に…!!




昨日、覚悟を決めた本題をふることにした。



「あのさ。率直に聞くけど…あの女の先輩…亜美さん?のこと、どう思ってる?」



そう聞く私の問いにぽかんとする岬。



…やっぱ聞かないほうがよかったかも?



そんなことを思いながらも私は真っ直ぐな目で岬を見つめた。



「どう思ってるって…」



岬はいきなりの私からの問いに混乱しているようだった。




「つかお前…なんでそんなこと聞くんだよ?」



「え?そ、それは…」



私はそこで黙り込んでしまった。



自分でもわからなかったのだ。



…なぜ私はこんなこと岬に聞くのかなんて。



でも…





「私が岬のこと好きになったからじゃない?」



そう隠さず直球で言う私は…



「は…?」



やっぱりバカ正直すぎるのかもしれない。
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