ツンデレ君の虜。【完】
「想ってるって…へっ?!」



混乱して思わず変な声を出してしまう私。



先生は笑って



「実はな…委員長補佐を提案したのは岬なんだぞ?」



岬…が…??



「ど、どうして…」



「お前一人じゃ委員長をまかせられないらしい。」




あ、そういう理由なのね。と少しがっくりする私。




もっと別の理由があっても…ねぇ…




そんなことを思っているといきなり先生が




「お前、岬に好意を抱いてるだろ?」



…と。



職員室で言い出すため。





「ぎゃぁぁぁっ!ちょっと先生?!」




私は絶叫した。




幸い聞いていた先生はいないらしかった。




「青春だなぁ…お前ら。」





「先生、完璧に私をなめてますよね?!」





「そんなに慌てなくてもなぁ…?」




「慌てます!た…ただでさえ気まずいのに…」



そうぼそりとつぶやくと先生は




「まぁ、少なくともあいつはお前には心を開いてるぞ?」




「心を…ですか…??」




「ああ。あいつは見ての通り、人と関わることを嫌う奴だろ?でも…お前には話すしお前を心配してる。」



先生はそう言うと似合わない笑顔をつくり




「そういうことだ。岬にとってお前はちゃんと特別な存在だぞ?」






先生はそんなことを話した後、また私に雑用を命じた。




今日は…図書館の本の整理。




もうさぁ…これとか図書委員の仕事でしょ?




そんなことをぶつくさ言いながら図書館に足を踏み入れる。







そこで。



私は運命を変えるくらい重要な出逢いをすることとなったのだった___。
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