ツンデレ君の虜。【完】
「…ぐっちゃぐちゃなんだけど…」
私は本棚を見て絶望した。
本当にジャンルもバラバラだし…とにかく整理できてなくて汚い。
これじゃすぐに本が傷むなぁ…
そんなことを思いながら私はとにかくジャンル別にすることにした。
そして元のジャンルの場所に戻した。
そして次は無造作にたてかけられた本を整理することにした。
でも…
「下校時刻に間に合うかなぁ…」
私は時計を見上げた。
あと30分で下校時刻になる。
この学校の図書館は地味に広いため、結構時間がかかるのだ。
「どうしよう…」
整理したい気持ちはすごくあるが時間が…
私が考え込んでいると。
「僕、手伝おうか?」
そう後ろから声が聞こえる。
男子の声だろうが…少しだけ普通の男子より声が高い。
振り返ってみるとそこには、私と同じくらいの背丈の男子生徒がいた。
「え、いいの?」
初対面の人に頼んでもいいのだろうか…と迷いながらも聞く。
「いや、さっきから見てて頑張ってるな~と思ってさ。」
…ずっと見てたの?!
「すごく一生懸命仕事してたね…図書委員?」
そう聞かれたため、私は正直に
「いや。先生の雑用係。」
と答えると…彼は目を丸くしてからふふと笑った。
「君、すごく面白いね。…気に入ったかも。」
そうぼそりとつぶやく男子生徒。
私は頭の中にハテナマークを浮かべながら
「じゃあとりあえず…あっちの本棚の整理してもらってもいい?」
と言うと彼はうなずいた。
助かるなぁ…そんなことを思いながら本の整理に没頭することにした。
だから…
『気に入ったかも』
そんな彼の意味深な言葉のことを私は忘れてしまっていたのだった。
私は本棚を見て絶望した。
本当にジャンルもバラバラだし…とにかく整理できてなくて汚い。
これじゃすぐに本が傷むなぁ…
そんなことを思いながら私はとにかくジャンル別にすることにした。
そして元のジャンルの場所に戻した。
そして次は無造作にたてかけられた本を整理することにした。
でも…
「下校時刻に間に合うかなぁ…」
私は時計を見上げた。
あと30分で下校時刻になる。
この学校の図書館は地味に広いため、結構時間がかかるのだ。
「どうしよう…」
整理したい気持ちはすごくあるが時間が…
私が考え込んでいると。
「僕、手伝おうか?」
そう後ろから声が聞こえる。
男子の声だろうが…少しだけ普通の男子より声が高い。
振り返ってみるとそこには、私と同じくらいの背丈の男子生徒がいた。
「え、いいの?」
初対面の人に頼んでもいいのだろうか…と迷いながらも聞く。
「いや、さっきから見てて頑張ってるな~と思ってさ。」
…ずっと見てたの?!
「すごく一生懸命仕事してたね…図書委員?」
そう聞かれたため、私は正直に
「いや。先生の雑用係。」
と答えると…彼は目を丸くしてからふふと笑った。
「君、すごく面白いね。…気に入ったかも。」
そうぼそりとつぶやく男子生徒。
私は頭の中にハテナマークを浮かべながら
「じゃあとりあえず…あっちの本棚の整理してもらってもいい?」
と言うと彼はうなずいた。
助かるなぁ…そんなことを思いながら本の整理に没頭することにした。
だから…
『気に入ったかも』
そんな彼の意味深な言葉のことを私は忘れてしまっていたのだった。