ツンデレ君の虜。【完】
翌日。




「行ってきまーす。」



私は朝早くに家を出た。



今日は休日で、雛とお出かけなのだ。




先生雑用係も解任され、久しぶりに伸び伸びとできる…!!











「はぁ?この1週間、ずっと伸び伸びしてたのに何言ってんの?」



と雛に会ってそうそう言われたためもう口に出さない。




「で?今日はキャンプグッズを買うんだっけ?」



「そう!」



「まだ1ヶ月以上先なんだけど…準備早過ぎない?」



「だって楽しみだし…早く準備したい!」




そんな私のわがままに付き合ってくれる雛は天使だ。




「じゃあとりあえずジャージとか買う?」




「うん!可愛いジャージないかなぁ…」





「可愛いの前提なのね…」





そんな会話を交わしながら私たちはショッピングモールへと向かった。





そしてスポーツ用品店に足を踏み入れる。






「私、これでいいや。」




そう入って10分くらいで即決めてしまう雛。




「早くない?!ねぇ~…何色がいいと思う??」





「は?知らないし。」






「ピンクかなぁ…それとも水色…?」





私がうーんと頭を抱え込んでると





「もうさっさと決めなよ!これでいいでしょ?」





そう言い雛が渡してきたジャージは…







「え…黄色って…派手すぎない?!」





「奈留の性格にぴったりでしょ。はい。決定ね。」






「えええっ?!」







「それに可愛いし…それなら岬の気も引けるんじゃない?」







………はぁぁぁっ?!






「いや!別にそんなこと考えてないから!」





「あーはーいはい。」





全然信じてくれてない?!
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