ツンデレ君の虜。【完】
私達が次に向かったのはおもちゃ屋。



「…なんでおもちゃ屋??」




「夜更かし用のおもちゃを買うのさ。」





「奈留の頭って遊ぶことばっかね…」





そう呆れられる私。





「UNOとかトランプはベタだよね…ゲームとか?」





そんな雛の言葉を無視して考え込む私。




そして。





「あ、黒●げは?!」





「ああ。あの剣さすと飛び出すおじさん?」





「言い方変だけどそう。楽しそうじゃない?」





「…好きにしたら?」





そう言われたため私は急いで黒●げを買いに行った。








「ねぇーそろそろお昼にしない?」





「だねぇ~お腹空いたかも。」




ということで…私達はフードコートへと向かった。





「雛決まった?」





「ううん。先買ってきていいよ。」





「了解~」



ということで…私はおにぎり屋へと向かった。




ここのおにぎりはすっごくおいしいのだ。






「いくらと鮭と…銀シャリください!」




私は注文するとおにぎりが来るまで店の前で待つことにした。





早く来ないかなぁとわくわくしていると…





…?!




急に腕をつかまれ、私は自然と体が後ろに向いた。







「わぁ!そんないきなり振り返らないでよ…」



そう言い少し後ずさる…男。




「あ…昨日の図書館の人!」



私が指差して言うと彼は苦笑して





「何その名前…そういえば名前、教えてなかったね。」





彼はそう言うと笑って



「僕は高山伸成(たかやまのぶなり)。」




「あ、私は槙谷奈留だよ。」




こうして彼の名前を知ることができた。





「それにしても偶然だね…もしかして運命?」




「えー…運命ではないことはわかるけど。」




そうばっさり切るとつれないなぁ~と高山は笑った。




そうしているうちに注文したおにぎりができたようだった。
< 25 / 80 >

この作品をシェア

pagetop