ツンデレ君の虜。【完】
結局、私は一夜をこの寒い教室で過ごした。
凍りつきそうだったが…なんとか夜を越えることができた。
日もだいぶ出てきた頃。
私は体が温まるのを感じながら頭を働かせた。
まず私が考えたのは…高山の意図だ。
なぜ高山は…こんなことをしだしたのか。
「…わかんない…」
私はため息をついた。
元々訳の分からない高山だ。
考えたって答えが出るはずがない。
すると。
「おはよう。奈留。」
突然教室のドアが開いたかと思うと高山が入ってきた。
「何、のん気なこと言ってるの…?」
なんだか高山と会話を交わすのが恐ろしく感じた。
「出してよ。」
私が一言、言うと高山はうーんと考える素振りを見せて
「じゃあ、僕のこと好きって言ってくれたら出してもいいよ。」
そんなことを言い出すのだ。
「そんなの言うわけないじゃん…!!」
「じゃあ出れないね。残念。」
高山はそうはき捨てると私の元へ歩いてきた。
そして私のあごを持ち上げると
「それと忠告ね。ここであんまり生意気な口きくと…どうなっちゃうか、わかんないよ?」
そう低いトーンで言うとまたニコリと笑い
「さぁ。奈留は何日持つかなぁ?」
と弾むような声色で言うと近くにあった机の上にすわった。
そして手のひらに顎をのせ私を見つめる高山。
私はそんな高山をじとーっと見つめた。
「その顔。たまんなくいいね。もっと見せてよ?」
そう小バカにしたように言う高山だった。
凍りつきそうだったが…なんとか夜を越えることができた。
日もだいぶ出てきた頃。
私は体が温まるのを感じながら頭を働かせた。
まず私が考えたのは…高山の意図だ。
なぜ高山は…こんなことをしだしたのか。
「…わかんない…」
私はため息をついた。
元々訳の分からない高山だ。
考えたって答えが出るはずがない。
すると。
「おはよう。奈留。」
突然教室のドアが開いたかと思うと高山が入ってきた。
「何、のん気なこと言ってるの…?」
なんだか高山と会話を交わすのが恐ろしく感じた。
「出してよ。」
私が一言、言うと高山はうーんと考える素振りを見せて
「じゃあ、僕のこと好きって言ってくれたら出してもいいよ。」
そんなことを言い出すのだ。
「そんなの言うわけないじゃん…!!」
「じゃあ出れないね。残念。」
高山はそうはき捨てると私の元へ歩いてきた。
そして私のあごを持ち上げると
「それと忠告ね。ここであんまり生意気な口きくと…どうなっちゃうか、わかんないよ?」
そう低いトーンで言うとまたニコリと笑い
「さぁ。奈留は何日持つかなぁ?」
と弾むような声色で言うと近くにあった机の上にすわった。
そして手のひらに顎をのせ私を見つめる高山。
私はそんな高山をじとーっと見つめた。
「その顔。たまんなくいいね。もっと見せてよ?」
そう小バカにしたように言う高山だった。