ツンデレ君の虜。【完】
「夢…なんじゃないかなぁ?」



私は携帯を片手に画面をぼーっと見つめる。



その画面に表示されているのは…






『岬』の文字。






私が岬のメルアドをゲットできたのは…



今日のことだった。




「ねぇ。せっかくこのグループになったんだし、皆メルアド交換しない?」





雛が気を利かせてそう言ってくれたのがきっかけだった。




私は高山と雛のは知ってたので…




「岬。交換しよう?」



「……好きにすれば。」




そう言い岬は自分の携帯を私に渡した。




その時の感動というか喜びというか。




私は必死になって岬のメルアドを打ちこんだ。









…だから。



「夢じゃないっ…!!」



私は大事に胸の中で携帯をにぎりしめた。




すると。



私の胸の中で携帯が振動した。



見てみると…



「えっ…ええっ…?!」




メールの送信者は岬だった。




私は慌ててメールを開いた。








『お前のメルアド、これで合ってる?』









そんなどうでもいいようなメールなのに。



「~~っ!」



こんなに胸が高鳴る。







『そうだよ~これからよろしくね。』







私もそう返した。



これからは岬ともっと色んな話ができるんだな…



そんなことを実感しながらつい笑みをこぼしてしまう私だった。
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