ツンデレ君の虜。【完】
翌日。
教室に入るといつものように岬の姿が。
…昨日は無視されちゃったけど。
私は折れない…!!
自分で決意を固めると岬に歩み寄り
「おはよう!岬!」
元気よく挨拶した。
岬は一度こっちを見るとすぐに手元にあった本に目線を戻してしまった。
…でも。
「___はよ。」
かすかに聞こえた声を私は聞き逃さなかった。
「ねぇ。奈留。」
「んー?何??」
昼休み。
パンを口に放り込みながら雛を見る。
「一昨日?だったかな。奈留、元気なかったじゃん?どうしかしたわけ??」
「…!!」
雛の質問は余りにも直球すぎた。
私は少しうろたえながら周りを確認した。
高山は…いない。
「じ、実はね…」
私は雛に事実を打ち明けることにした。
「…はぁ?何それ?!」
「ごめん…口止めされててなかなか言えなくて…」
私がうつむくと雛は私の頭をなでて
「なんで謝るの?奈留が謝る必要ないじゃない。」
そう優しく言ってくれた。
「でも…高山がそこまで異常だとはね…」
雛は少し考えるような仕草をして
「奈留。ありがとね。口止めされてたのに言ってくれて。」
「私こそ…なかなか言えなくてごめんね。」
私がようやく雛への隠し事がなくなってほっと胸を撫で下ろしていた。
…誰かが見ていたとも知らずに。
教室に入るといつものように岬の姿が。
…昨日は無視されちゃったけど。
私は折れない…!!
自分で決意を固めると岬に歩み寄り
「おはよう!岬!」
元気よく挨拶した。
岬は一度こっちを見るとすぐに手元にあった本に目線を戻してしまった。
…でも。
「___はよ。」
かすかに聞こえた声を私は聞き逃さなかった。
「ねぇ。奈留。」
「んー?何??」
昼休み。
パンを口に放り込みながら雛を見る。
「一昨日?だったかな。奈留、元気なかったじゃん?どうしかしたわけ??」
「…!!」
雛の質問は余りにも直球すぎた。
私は少しうろたえながら周りを確認した。
高山は…いない。
「じ、実はね…」
私は雛に事実を打ち明けることにした。
「…はぁ?何それ?!」
「ごめん…口止めされててなかなか言えなくて…」
私がうつむくと雛は私の頭をなでて
「なんで謝るの?奈留が謝る必要ないじゃない。」
そう優しく言ってくれた。
「でも…高山がそこまで異常だとはね…」
雛は少し考えるような仕草をして
「奈留。ありがとね。口止めされてたのに言ってくれて。」
「私こそ…なかなか言えなくてごめんね。」
私がようやく雛への隠し事がなくなってほっと胸を撫で下ろしていた。
…誰かが見ていたとも知らずに。