ツンデレ君の虜。【完】
食事を済ませると私達はバンガローで休んでいた。




「そういえばさっきいい感じだったじゃん。」




「え?そ、そう?」





「うん。あ、そうだ!今日のキャンプファイヤー利用したら?!」





きゃ…キャンプファイヤー?!




「私がそんな大きな舞台で何かできるとでも?!」





「普通にフォークダンスとか踊れば?」





「無理無理無理!!」





フォークダンスなんて恐れ多いことできるわけないでしょ!





「あ。じゃあジンクス試す?」





「じ…ジンクス?」





「知らない?キャンプファイヤーが終わった後、火が消されるまでに想いをつぶやくと恋が叶うことがあるんだって。」






恋が叶う…?!





それは聞き逃せないジンクスだった。





「それ、超いいじゃん…!」





「でしょ~挑戦する?」





「うん!」





私は瞳を輝かせてうなずいた。





ジンクスに頼るなんて少し性に合わないけど。





岬との恋を叶えるために…









「なんでもやるよ…!!」




私はぐっと拳をにぎりしめた。
< 62 / 80 >

この作品をシェア

pagetop