《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
★ざんぎり
★ざんぎり
ーーー呆れたな。なんだ? あの髪は?
わざとなのか?
真田秀馬(サナダシュウマ)は、さっきから呆れていた。
週末。待ち合わせの駅前。
駅前にある大きな時計の周りは、秀馬と同じように、この場所を待ち合わせに使う人達で溢れていた。
時計近くにあるアートみたいに点々と置かれた陶器性の丸いイス。だいぶ前からその一つに座る若い女がいる。
秀馬の視線はさっきからその女に注がれていた。いや、厳密に言えば、その女の髪型を注視していた。
俯いた姿勢でいる女の髪型は、ざっくりした区切りで言えばボブカット。
ーーーなんだ? あの襟足部分は?
襟足部分の髪は、長さがめちゃくちゃで上がりきれないうちに又下りる階段みたいになっていた。
俯いているのをいい事に、秀馬は女の周りをゆっくり歩いて観察した。
ーーーサイドもめちゃくちゃ。前髪もか……。しかし、凄いな。これ、わざとか?
秀馬からすれば見知らぬ女ではあるが、美容師という職業柄、この異常にめちゃくちゃな髪型なのは、わざとか否かを確かめたい衝動に駆られていた。どうしても気になって仕方がなかったのだ。
ーーー呆れたな。なんだ? あの髪は?
わざとなのか?
真田秀馬(サナダシュウマ)は、さっきから呆れていた。
週末。待ち合わせの駅前。
駅前にある大きな時計の周りは、秀馬と同じように、この場所を待ち合わせに使う人達で溢れていた。
時計近くにあるアートみたいに点々と置かれた陶器性の丸いイス。だいぶ前からその一つに座る若い女がいる。
秀馬の視線はさっきからその女に注がれていた。いや、厳密に言えば、その女の髪型を注視していた。
俯いた姿勢でいる女の髪型は、ざっくりした区切りで言えばボブカット。
ーーーなんだ? あの襟足部分は?
襟足部分の髪は、長さがめちゃくちゃで上がりきれないうちに又下りる階段みたいになっていた。
俯いているのをいい事に、秀馬は女の周りをゆっくり歩いて観察した。
ーーーサイドもめちゃくちゃ。前髪もか……。しかし、凄いな。これ、わざとか?
秀馬からすれば見知らぬ女ではあるが、美容師という職業柄、この異常にめちゃくちゃな髪型なのは、わざとか否かを確かめたい衝動に駆られていた。どうしても気になって仕方がなかったのだ。
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