《大.落》♥ やらかしちまって！〜眠り姫★

★あげぱん

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朝、いつもより早く家を出た。今日は、女性向けのファッション雑誌の取材が店にくる予定になっていた。

なんでも「イケメン美容師特集」という記事のためだそうで。秀馬と歩が取材対象だ。他にもたくさんの美容師が載るらしく取材も10分くらいで終わると言われている。


なるべく来店するお客様に迷惑がかからないように開店前に取材を済ませようと秀馬は思っていた。


店に着くと、既に歩が来ていて鏡の前でポーズを決めている。


「おはようございます！ 秀馬さん。これどうです？」

歩がクルッと周り、着ているベストを指さして、ウエスタンハットを被る。

ーーーなんで、普通に出来ないんだ？ いつもウエスタンハットなんか被らないじゃないか。


「おはよう。どおって？ う〜ん。アメリカの西部劇を思い出した」

「それっていいんっすか？ それともよくないんっすか？」

「俺的には、無し。でも、お前がいいならいいんじゃないか？」

「え〜この帽子、高かったんすよね〜。被りたいよなぁ」
また鏡を見る歩。