《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★

テーブルにずらりと並んだ餃子にから揚げ、そして定食。

「美味しそう! いただきます」
待ってましたとばかりに箸を掴み、まず味噌汁に手をつける一子。


「いただきます」
両手を合わせてから秀馬は、小皿に醤油とラー油、酢を入れ餃子のタレを作り始めた。

「餃子も食べていいぞ。遠慮しないでくれ。倒れないようにたくさん食べろ」


「はい、ありがとうございます! 美味しいです」

「なあ、あんた。いつもは……どのくらい食べるんだ?」

「えっと、昨日の夜はハンバーグでした。あと、サラダと」箸をおいて、身振り手振りをつけて話す一子。

一子の前に秀馬が手をヒラヒラさせて話のこしをおってきた。
「待て待て……今のなんだ?」


「え?」


「手でこうやって……丸い皿ぐらいの大きさを現したよな?」
秀馬が両手を出し、丸い形を示す。


「はい……これぐらいって」
一子も両手を出し、丸い皿ぐらいの大きさで丸を示す。

「これぐらいって何が?」

「あ、ハンバーグが」
ニッコリ笑って、箸を掴み食べ始める一子。

「ハンバーグの大きさ? こんなわらじみたいな大きさなのか?」
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