《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
ぶんぶんと首を振る一子。
「まさか! いくらなんでも今日は無理です。でも、このお店美味しかったから……ラーメン好きな末子に食べさせてあげたいなって」

ーーーラーメン、最近食べさせてないよなぁ。末子。それに今日は私ばかり、こんなに美味しいもの食べて……そうだ!


「あの、このお店ってお土産にしてくれませんかね?」
一子は、秀馬に聞いてみる。

「は? まだ食べたいのか?」

「いえ、私ばかり食べて家に帰ってからみんなに悪い気がするので……お土産があれば話せるし」


一子を少し眺めた秀馬は、店員を呼んだ。店員が来る前に秀馬は真面目な顔で
「言っておくが、ラーメンは土産に向かないからな」と一子にクギを刺した。
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