《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
「いつから、クリスマスパーティーは同伴者がいないと行けなくなったんだ? 一人で行く」
「え〜ダメっすよ!」
秀馬に詰め寄ってくる歩。
「なんで」
「だって……それだと」歩がゴニョゴニョ言っている。
レンジが温め完了の音を響かせている。
「早く食べたらどうだ」
「秀馬さん、俺の邪魔はしないでくださいよね? 約束してください!」
「約束?」
カツカレーの最後の一口をスプーンで口に入れてから秀馬は顔を上げた。
「はい、俺の同伴者には手を出さないって、約束っす」
「同伴者……」
ーーーあいつのことか……。
秀馬の脳裏に浮かんだのは、大きな瞳の一子だった。