《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
「カリスマ〜! 大丈夫、大丈夫。私もいるから」
バタバタと走ってきたのは、三津子だった。
「あんただって、まだ、高校生だろ。遅い時間に危ないぞ」
秀馬に言われて、スマホを取り出し時刻をみる三津子。
「22時じゃん。まだ平気でしょ〜〜はははっ」
「それより、何してるんだ?」
「真田さん、助けてください!」末子が秀馬のコートの袖口をぎゅっと掴んだ。
「何を助けるんだ?」
「一子姉だよ。早く来てよ!」
もう片方の腕を三津子に掴まれた秀馬は、半ば強引に二人に連れて行かれる羽目になった。
行く道すがら、大体の事と成り行きを聞いた秀馬は、半信半疑の状態だった。