《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★

いわゆる流行りの壁ドン! の体勢で秀馬は、小さな体をより小さくする一子を見おろした。

「アホか! 缶コーヒーでもって言わなかったか? でもって! その意味は、缶コーヒーでは無く、他のものでもいいですよって親切な意味を含んでいるんだ!」


「あ、えっ! そうだったんですね……すみません……」


「それに、あれはあんたにやった金だ。あんたがどう使おうと俺は知りたくもない」

側にいた歩が険悪なムードの2人の間に入る。
「まあまあ、あの秀馬さん。寒いし中で話しでも?」


「話は……」秀馬は、壁から手を離しギロリと一子をにらんだ。


「話は終了した」
プイと横を向き、店に入ろうとする秀馬。

「あ、待ってください! カリ……じゃなくて真田さん!」


大きな息を吐き振り返る秀馬。

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