《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★

「実は俺も歩に約束してるんだ。でも、その約束は守れそうにない」

「約束って? 具体的にはどんな?」

「今は、言わない」


「それ、私に対抗して言ってます?」

「いや、今度きちんとしてから言う。イブに教えるから予定空けといてくれ」

「え、イブですか? 」

「そうだ。歩に誘われても断われよな?」
ニッと口角を上げて笑う秀馬。


「イブに予定は無いですが……」

「そうか、なら丁度良かったな。俺、クリスマスイブは、大事な人と過ごすって決めてるんだ」

「なら、私と会ってる暇無いんじゃ?」
そこまでいった時に一子の唇に秀馬の人差し指が当てられた。


「あんた、ものすごく鈍感だな。頼むから、黙って」
唇に指を当てられても一子は、まだ言いたい事が沢山有り過ぎた。

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