《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★

「一子をどうするつもりだった?」
睨みをきかされて、萎縮しそうになる自分をなんとか持ちこたえていた。


ーーーここは、正直に……

口を開きかけた秀馬の前にかばうように出た一子。


「お父さん、この人はきちんとした人よ。カリスマ美容師だし、美容院を沢山経営している社長さんだもの。それに……すごい女優さんと雑誌に載るほど……有名人よ。他にも個人的に親しい女優さんとかもいるし。ね?」

かばうつもりが本当にあるのかとも思える一子の言葉。最後の方は少しディスられている気もしないではなかった。


ーーーでも、今の言い方、ひょっとしてやきもちか?

秀馬は、目の前に立つ小さな一子の姿を感慨深げに眺めた。



ーーーなんて可愛いやつ……。
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