《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
「これ、クリスマスプレゼントです。大したものじゃなくて申し訳ないんですけど」
両手で箱を差し出す一子。
「さっき転がったから……割れてたらどうしよう。でも、ぐるぐる巻きにしてきたんですけど」
「ぐるぐる巻き? まあ、いいや。ありがとう一子。一子からプレゼントもらえるなら何でも嬉しい。開けていいか?」
一子は、こくんと頷く。
ゴールドのリボンを外し箱を開けた秀馬は、中から厳重にプチプチで包まれた塊を取り出しテーブルに置いた。
「なんか……凄いな」
凄いとしか言いようのない塊に秀馬は苦笑いしている。
塊を静かに開けながら、中身をひとつずつ取り出し秀馬は、瞬きを何回かしていた。
「どうですか?」
身を乗り出す一子、
「あ、うん。嬉しいよ。ありがとう……ただ……」
ーーー真田さんの顔が曇ってる。やっぱり、こんな置き物、気に入らなかったんだ。
秀馬がプレゼントを気に入らなかったみたいだと感じショックを受けた一子は、がくんとうなだれる。