《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
映画館では、キャラメルポップコーン1つとコーラを1つ買った。
並んで座り一緒に食べて、代わりばんこにコーラを飲んだ。
アクション映画の上映している間は、映画に集中していた。つもりだった。
懸念した通りに途中、何度も睡魔に襲われ、正直言うと所々記憶が飛んでいた。
「おい、一子、起きろよ」
一子は肩を突かれて、びくっとして目を覚ます。
「寝てませんって」
強がってみたが、痛いところを秀馬に指摘された。
「じゃあ、そのよだれは?」
慌てて口元に手をやる一子。
「どこ?どこ?」
「あれ?寝てなかったんなら、よだれの心配しないだろ? 普通」
「だ、だから! 寝てないですよ。ちゃんと映画を見てましたから」
半分キレかけてまで、寝てないと譲らない一子。隣に座っていた秀馬が一子に顔を寄せて小声で言った。
「どっちでめいいけど……寝顔、可愛かったぞ」
「!!」
恥ずかしくて、顔から全身が全て燃えだしそうだった。