《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
「今の俺と全く同じ気持ち……」
秀馬は、一子にキスをした。
気持ちを込めた甘いキス。会いたくて仕方がなかった間の想いを込めて。アドルフが愛しい娘を想うように。
「あっ……んっ……」
甘い吐息をもらす一子に理性が吹っ飛びそうになる。秀馬は、ゆっくり一子の背中に手をまわした。
首筋にキスをすると、跳ね上がる一子。
「あ! 娘がメッセージに気がついても、それがアドルフだって、川にいた人だって、なんでわかったの?」
話の続きを求めてきた。
ーーー頼むからアドルフより、俺に集中してくれないと。なんで、こう……いつもムードに流されてくんないのかなぁ。
秀馬は、キスをした一子の首筋を指でなぞりながら話を続けた。
「そうだな……そのメッセージに興味を持った娘が作者を一生懸命に探したんだ」
一子のコートのボタンを上から外していく秀馬。すべて外してから
「コート、脱いだら? シワになるぞ」
と一子にいい、コートから腕を出すように促した。