《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
晩御飯のあと一子は、ソファでうつむきコチコチに固まっていた。
ホットミルクティーを入れたカップをテーブルに置き、秀馬は一子の隣に座る。
「今年最後の日を一子と一緒にいられて嬉しいよ」
一子の肩を柔らかく抱き寄せた。
「……」
ーーーあれ? 無反応。
秀馬の肩に寄り添う一子の顔をのぞいてみた秀馬は、口を大きく開いてしまった。
ーーー嘘だろー? こんなのありかよ? 無しだよなぁ〜。
すっかり、瞼を閉じている一子。
静かにすると、すぅすぅと寝息が聞こえてきた。
ーーーやられた。寝てるよ! しまったぁ。なんで風呂に入らせちまったかなぁ〜。なんで満腹にさせちまったかなぁ〜。
後悔の念にさいなまれる秀馬だったが、仕方なしに寝ている一子を抱き上げて寝室へ運んだ。